- もし会社がなくったら仕事はあるのだろうか?
- キャリアも積んだしもっといい会社で働けるのでは?
時折、こういった事を考えます。就職出来た事に満足し、目の前の仕事で精いっぱいだったあの頃から10年
- 10歳も年を取ってしまった自分に仕事があるのか
- 10年もキャリアを積んだ自分にはもっといい仕事があるのではないか
2つの思いが交錯します。今の会社に搾取されているのか、それとも恵まれた環境にいるのか、、そんな事をふと思い、40歳ベテラン経理事務の私は、実際の転職状況をのぞいてみました。
ハローワークで検索してみる
ハローワークのインターネット検索では、条件を絞って簡単に求人募集をみることができます。ハローワークは、企業が無料で求人募集できる公的サービスで、ダミー求人もなく信頼できる場所です。
ちなみに、失業保険の給付などの手続きもハローワークで行われます。ハローワークでは、リアルな求人件数を知る事ができます。実際、窓口に行かなくてもWEB上の検索画面で求人要項まで見る事が出来るので、自分が希望する職種の求人状況の臨場感を感じる事ができます。
実際に応募するには、ハローワークの窓口にいって紹介状をもらわないといけません。検索画面からサクッとWEB上で申し込む事は出来ません。ちなみにハローワークの窓口に行く時間がない場合は、企業に直接電話して、「紹介状なしでもいいですか?」ときいてみる手もあるようです。
税理士事務所の税理士補助
「40歳」「経理職」に絞り検索してみると、税理士事務所の事務や税理士補助の募集が多くヒットしました。税理士事務所の事務仕事は、仕訳入力、年末調整、社会保険の申請など、現在の仕事と内容が被るため、イメージしやすく直ぐに働けそうな感じがしました。
ひとつ問題は、税理士補助の場合、得意先訪問などの外回りが加わる可能性があること。
「えっ外にでるのめんどくさい。。」
ひきこもり事務員としては、外回りにかなり抵抗がありますが、慣れかもしれません。
また税理士事務所は、今いる会社と同じように小さい事務所でも休暇や福利厚生など、制度がしっかりしているようです。
制度を教える側なのだから、当然かもしれません。土日祝日、正月、お盆を休業にするところが多いため、暦通りの休暇が確実に取れる事も魅力です。
小さな会社の経理事務
今と同じように、小さな会社の経理事務の募集も多少ありました。
税理士事務所より、給料は少なめです。年齢は、経験があれば税理士事務所と同じく高めでもOKそうです。
人数が少なく安定して長く働いてくれる人を探している会社は、産休の可能性が低い40歳以降の女性を希望することがあります。
「これからご結婚されますよねー?」と実際に20代の頃、面接で言われた事もあります。世の中にはあえて、おばさんを探している会社がある!のです。
もちろん、若いフレッシュな人材を入れて、職場の雰囲気を明るくしたいと思っている会社もあります。
女性の場合、年齢は会社との相性があるように感じます。差別といえば差別ですが、そんな論点は活動家の方におまかせて、無理して「お呼びでない」会社に働こうとしない事の方が賢明です。
転職エージェントで自分の価値をチェック
次に、いわゆる転職エージェントでも検索してみました。
ハローワークと違い、自分の情報をしっかり登録してWEB面接等してからでないと、まともに求人はみれません。(ダミー求人?は最初からみれます)
WEB登録を終えると、担当者から「応募できる求人はあるが、倍率が高いので厳しい状況」という趣旨のメールが届きました!
転職エージェントは企業からお金をもらって運営されているので、私たち転職希望者は商品ともいえますが、私の商品価値は、どうやら低かったようでした。。確かに自分が大企業でバリバリ働いている姿は想像もつきませんが。
せっかくなので、ついでに求人状況についてきいてみました。きいた話をまとめると
といった感じでした。ついでに、英語力の要素が加わると状況が変わるかきいてみました。(最近勉強中なので。。)
との事です。なるほど、
という事ですね。
年イチでハロワと転職エージェントの2本柱をチェック!
上記の方法で、就職市場と自分の価値が簡単に分かります。
状況は日々変化するので、年イチ位でチェックすることがおススメです。自分のポジションが把握できると、将来の方向性や今の仕事に対する姿勢も自然に変わってきます。
学生の方でも将来の自分の年齢を仮定して検索してみると面白いです。親や先生のふわっとした話でなくリアルな事情が分かります。学業に対する姿勢も変わりますね。
転職市場をのぞいてみて今の会社にステイすることを決める
転職市場を少しのぞいて、税理士事務所など今より制度の整った会社に今と同じくらいの給料で転職できる可能性は感じました。
しかし少なくとも1年は、今のような緊張感のない働き方はできません。
今の会社に10年いるからこそ10年分のノウハウが蓄積されていて、楽に仕事ができています。それを手放す事に対するリターンが、小さいように感じました。
しかも年齢的に、新しい会社でどんなに修行を積んでも、その次の会社はありません。
もうそろそろ「どこかに雇ってもらう事 」からの出口戦略を考える時期なのかなとも感じました。新しい職場に慣れる事に時間を費やすなら「今の仕事を余裕もってしながら、副業、独立の道を探す事に時間を費やそう。」と考えました。
今回の転職活動モドキで、独立するまで今の仕事を続ける覚悟ができました。
40歳からは正社員枠にこだわらない選択肢も
短大卒業時に、超就職氷河期だった私。
「正社員」「正社員」「正社員」
それは呪文のように頭に刻まれています。「とりあえず正社員」「とにかく正社員」そんな暗示にかけられています。
「なぜ正社員いいのか??」「正社員のメリットは何か??」あまり考えた事がありませんでした。
正社員は、何に守られて、何が保障されているのか?一度よく考えてみる必要があります。その答えの一つは、失業保険、傷病手当など保証が手厚い事、有給や退職金もあり単純にもらえるお金が多いことです。アルバイトで時給だった頃からすると、休んでもお金がもらえる有給という制度が今でも信じられません。
正社員のもう一つの特典は、クビになりにくい事でしょうか。しかしながら会社は常に倒産リスクを抱えているし、リストラもあります。
この正社員の長所2点をふまえると「お金を稼いで自分で備えておければ、正社員にこだわる必要がない」ともいえます。
正社員の募集がなくなる40歳以降は、雇われないライフスタイルを目指し、定年後に備えようとも思います。
しかしながら、45歳までは正社員として会社を変えられる、最後の最後のチャンスという見方も。今の職場のまま、会社員人生を終えたくないならば、ダメ元でより良い職場を探してみる価値はあります。
くれぐれも、最後のチャンスだからと転職活動のために先に会社を辞めない事、、転職先が見つからなかったら、取り返しがつきません。
今回のちょっとした行動で、自分の考えをまとめる事ができました。これまで漠然と考えていた事が具体化した感じです。ハローワークも転職エージェントも無料なので、是非お試し下さい。