価格より価値を:100円のコーラを1000円で売る方法

マーケティングおススメ本

「100円のコーラを1000円で売る方法」

タイトルから、イケイケドンドンなビジネス本を想像してしまいますが、マーケティング最前線にいない普通の人にも役立つ内容でした。

発行されたのは2011年ですが、現在でも通じる普遍的な内容です。マーケット現場の実話を基に、物語形式で説明されていて、読みやすい本です。

一気読みしました

歯医者は、虫歯を治す場所から予防する場所へ

いつの間にか市民権を得たキシリトールガム

販売開始当時、マーケティング担当者は「虫歯になりにくい甘味料」としてキシリトールを日本で認知させるため、歯医者さんのお墨付きをもらおうとしました。ところが、虫歯の人が減ったら、患者さんが減って歯医者さんは困るので協力してもらえません。

そこで担当者は「虫歯予防のために歯医者に行く」という新たなビジネスモデルを歯科業界に提案。10人中の1人の虫歯がある人だけでなく、虫歯がない残りの9人も顧客として取り込むことに成功

私も現在は、虫歯でなくとも年に数回、検診とクリーニングのために歯医者に行きますが、以前は予防のために歯医者に行く人はいませんでした。

マーケティングによる新たな価値を創造、、素晴らしいですね。

まだしていない
まだしていない

どんな仕事でも価値の創造はできる!

客の言いなりになると失敗する

目の前のお客さんが言っていることだけを鵜呑みにするな

顧客のクレームを貴重な意見として大事するのは、もはや常識です。

クレームを参考にする事には意義がありますが、悪く言えば頭を使わなくてもできる一番簡単な業務改善方法ともいえます。

目の前の顧客の要求が妥当なものか、都度検討する必要があります。

全ての要求に一生懸命努力して応え続けると、最終的には何の価値もない商品になってしまう危険性があります。

飲食店をはじめとする日本の多くのサービス業は、顧客の要求に迎合しすぎる傾向があります。顧客の要求を断る権利があることをサービスの提供側も顧客側も忘れがちです。

要求に沿えない事を真剣に説明すれば、断られても「ちゃんと向き合ってもらえた」と顧客は満足します。

自社の商品価値のためには、全ての顧客の要望に応えられないという覚悟が必要なのです

世の中のほとんどの企業は価格勝負をしてはいけない

価格勝負できるのは体力がある業界のシェアを握る企業だけで、それ以外の企業は価格競争をしてはいけない

大きな企業に価格で勝負をされたら、体力がもちません。目の前の勝負に勝つためだけに、価格だけを下げても持続性がありません。

企業努力 = 価格を安くする事

という考えから脱却する必要があります。
「安くすれば売れる」のもまた、誰もが考える安易な発想です。

価格でなく価値で勝負する

価格を下げることではなく価値の提供で勝負する

価値を創造することは、コストカットのように、やるべき事が決まっていないので難しいです。ですが、難しいからこそ価値を創造することには、顧客獲得に効果があります。

商品だけでなく、人についても同じことがいえそうです。

自分は給料が安いから使ってもらっているだけなのか?価値を生み出し、高い報酬をもらえるか?

海外から安い労働力が入ってきたら負けてしまう、、と心配する前に自分が生み出せる価値と向き合うことの方が大切だと感じました。

ぷんすか

時給1万円の事務員です。
なぜなら、業務改善の結果、1日2、3時間の労働で仕事が終わるようになったからです。
年収を稼働時間で割ると時給1万円以上になります。
楽するためには、努力をおしみません!!

キラキラ感ゼロの毎日を過ごす事務員が、最高の地味ライフを送る事を目指して奮闘します。

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