簿記2級に無事合格して、次に簿記1級を取ろうか悩む人は多いですよね。
私も実際、「1級まで取っても意味ない、宅建とかにしといたら??」
なんて言われたりしました。
けれど、実際に簿記1級を持っていない人の話は、憶測に過ぎません。
予備校や通信講座の資格紹介に書いてあることは、真実なのでしょうか?
こちらの記事では、簿記1級を実際に取得した私の感想をお伝えします。
日商簿記1級を取得しています。なぜ取得したのかというと
私の簿記1級を取得するまでの経緯です。
- フリーター時代なんとなく簿記専門学校の2.3級セットを受講(3級合、2級不合格)
- 小さな会社にもぐりこみ、ひとり事務員として経理をすることになる
- 30歳独身で「何かしないとマズイ」という衝動にかられる
- 市の広報で教科書代5000円のみで受講できる簿記2級講座を見つけて、なんとなく受講
- 2級が受かって調子にのる
このまま1級も取れるのでは?と意気込み、簿記専門学校に申し込む - 2回落ちて、3回目で合格
1級のコスパとかはあまり考えず、2級の内容を覚えてる今しかないっ!そしてヒマだ!という勢いで受験する事を決めました。
簿記1級は時間がかかる
簿記2級の感覚で、1級を勉強し始めると、どえらい目に遭います。というのは、合格までの勉強時間は人によりますが、ざっくり
- 3級 50時間以上
- 2級 100時間以上
- 1級 500時間以上
といわれています。2級も結構勉強しますよね??標準時間的には、その5倍です!
以上って、、人によって無限という意味じゃ。。
時間に加えお金もそれなりにかかります。大手予備校1年講座で14万前後かかります。通信だともう少し相場が下がり7万円をきるものもあります。
ちなみに途中で挫折した場合、授業を受けていない分の返金があるようです。また予備校のテキストは、メルカリ・ヤフオクなどで高値で取引されているので、挫折しても少しだけ取り戻せます。
ライフスタイルは激変する
1級となると「私、簿記1級に生活を捧げています」という状態になります。
近年は2級が難しくなり、1級は簡単になる傾向のようです。とはいえ、その差はまだまだ大きいです。1級の勉強をはじめる前に、どうやって勉強時間を捻出するかは要検討です。
簿記1級のコスパは悪い
私のような小さな会社の事務員の場合、はっきりいって簿記1級のコスパは悪いです。なぜならば、
- 給料が変わらない
- 使わない知識が圧倒的に多い
(連結決算、、連結する会社がない)
(為替換算、、日本から一生出ない)等 - 必要な知識は「切手は通信費」等、もはや一般常識
ググれば秒で解決する事ばかり - そもそも簿記1級をみんな知らない
からです。
簿記3級のコスパ最強説
簿記1級に比べ、簿記3級のコスパは最強です。
- 簿記3級は普通に勉強すれば絶対受かる
- 少しの勉強で、急に簿記の事が分かる
- 担当税理士も経理担当に、3級位の知識を求めている
(2級はいらないといわれた経験アリ) - 事務や経理で就職する際、もっていると印象が全然ちがう(超有利ではない)
小さな会社にとってはちょーーーーどよいスペック
簿記1級は、大企業向けの内容を勉強する資格である
田舎の小さな会社で、簿記1級の知識の出番はありません。。
さらにいうと、簿記1級に合格する能力も必要ないでしょう。残念ながら、大きな声で挨拶ができるとか、お茶出しが上手とか、そういう事の方が大事だったりします。
では簿記1級は全く無駄な資格なのかといえば、そんな事はありません。場面によっては、努力に対する見返りがちゃんとあります。
簿記1級は、大企業や税理士事務所などでは、ちゃんと評価してもらえる資格です。
実際に知識を使う場面も多いでしょう。簿記1級が必要かどうかは環境によって大きく分かれるのです。大企業への転職を狙っている人にはおススメできる資格です。
小さな会社の事務員である私にとって、簿記1級のコスパは悪かったのですが、取得した事は、全く後悔していません。それはある意味見返りがあったからです。
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人によってはコスパが悪い簿記1級、「コストはかかるが、パフォーマンスは悪くない資格」だと思います。