「どんなに優秀でも事務職の給料は上がらない」のが常識ですが、この記事を書く私は、事務職でありながら、月5万円の給料アップに成功しました!
こちらの記事では、その具体的方法についてお伝えします。
事務職の壁にぶつかり腐る毎日
私は経理事務の仕事を10年以上しています。この仕事が好きです。しかしながら、何をどんなに頑張っても「事務職以上にも事務職以下にもならないこと」に壁を感じていました。
営業職なら成績に応じて給料が上がったりしますが事務職は、たとえ二人分の仕事をして一人分の給料が節約できても、給料は変わりません。
「そもそも一人でも出来る仕事だった」という評価になります。
「頑張ってるね」
「優秀だね」
「助かるよ」
という言葉に操られ、健気に頑張っていたら
「あれ、私、他の人より仕事多くない!?」
という状況になっていました。
「仕事たくさんしています!アピール」は、やっぱり恥ずかしい
自分が「やりがい搾取的状況」にいる事に気付いてからは、同じ給料で仕事をいっぱいする方がバカで、忙しいアピールをして仕事もらわない方が賢いように思えてきました。
実際1年間位、そのように振る舞ってみましたが、やはり何かモヤモヤします。。
本当は、もっと仕事が出来るし、何より「忙しいです!」と芝居をするのが恥ずかしいのです。
仕事を増やされるピンチをチャンスに!
ある日、他の事務員さんが退職することになり、仕事がふられそうな空気がムンムン。仕事をするのは嫌じゃないけど、仕事ができない他人の分まで働くのが嫌でした。そこで社長に
半分位は、5万円で自分がやっても構わない
と提案しました。
結構ドキドキしましたね。
あくまでお金がほしいというより「別にどっちでもいいですよ」という姿勢で伝えました。
先手を打つ事により、タダで自分がやるという選択肢が消えます。
ポイントは「事務職の給料が上がらないのはおかしい」とか、鼻息荒く余計な事を言わないことです。
見事採用され、皆に感謝される
結果として私の案は採用され、退職する人の仕事を何人かで分けることになりました。浮いた給料を分ける形で、皆の給料が少しアップしました。
もちろん誰一人「仕事忙しいアピール」をして断る人はいません。
給料が上がったので喜んで仕事をするし、私が提案したことにも感謝してもらえました。
会社にも損はありません。新規に募集して、仕事ができるかどうか分からない人を入れるより、スムーズに引き継ぎが進みました。
人が辞める時と仕事が増える時は給料UPのチャンス
もしかしたら、唯一のチャンスかもしれません。人が辞める時は予算が浮くわけですし、交渉するにはもってこいですね。
「仕事を追加でお願いされる前に、提案すること」が成功の秘訣です。
ちなみに、この交渉は「人より仕事ができていない人」は、絶対してはいけません!!
「何言ってんだお前」と給料UPどころか、評価をさげる可能性大です。
私のレベルが世間一般でどうかは分かりませんが、同じ会社に、明らかに仕事ができない人達(=仕事量が少ない)がいたので、自信を持って交渉できました。
会社側も「微妙な人にやらせる位なら、お金払ってでも確実な人に頼みたい」という感じです。

初めて微妙な人が役立った!
転職や副業よりも先にやることがあった
IT化により、今後の事務職には展望がないといわれています。
私自身、事務職の壁にぶち当たり、転職や副業も考えました。
ですが、漠然と「事務職やばい」とあおられて、畑違いの仕事を探すより、まずは今ある環境で進化してみる方が自分には向いていると感じました。
今後は、パソコンに何かを入力するだけの旧来型の事務職がなくなり、会計やITスキルを駆使するニュータイプの事務職に変化しなければなりません。
事務職の人数は減りますが、会社に1人は残るのではないでしょうか。優秀な1人が、他の人の仕事をどんどん吸収していくイメージです。
業務改善をして時間を確保し、社内で仕事を獲得してはいかがでしょうか(給料UPとセットで!)さらに上を目指すなら、社外の仕事(事務職のアウトソーシング)を請け負う事も可能です。
今回私は、副業で5万円稼ぐより少ない労力で安全に収入をアップできました。
この記事が、仕事を頑張っているけどモヤモヤしている事務員さんのお役に立てれば嬉しいです。
ちなみに、事務職の就職は今後ますます狭き門になります。未経験での採用は難しいので、事務の正社員を目指すなら、派遣などやアルバイトなどで形にこだわらず、先に経験を作っておくことがおススメです。